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山崎賢人のスイカ“志村食い”も!福田雄一監督「斉木楠雄のΨ難」現場レポート

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「斉木楠雄のΨ難」撮影現場での山崎賢人(中央)。

「斉木楠雄のΨ難」撮影現場での山崎賢人(中央)。

山崎賢人が主演、福田雄一が監督を務める「斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん)」の撮影に、映画ナタリーが密着した。

麻生周一のマンガを実写化した本作は、超能力を生まれ持ったため日々災難に見舞われてしまう高校生・斉木楠雄の日常を描く学園コメディ。2016年9月下旬に栃木県内で行われたこの撮影には、斉木役の山崎のほか照橋心美役の橋本環奈、燃堂力役の新井浩文、海藤瞬役の吉沢亮、灰呂杵志役の笠原秀幸、窪谷須亜蓮役の賀来賢人らが参加した。

斉木はテレパシーを使う設定のためセリフが少なく、ストーリーはほぼ彼の“心の声”のツッコミで展開していく。撮影は、現場で山崎が録音した仮モノローグを再生しながら進められた。午前中に撮影されたのは、斉木のクラスが文化祭の出し物「学校にあった面白い石展」の準備をするシーン。段取り確認で、モヒカンにケツアゴという強烈なビジュアルの新井が「俺っちの人面石のほうがすげーよ」というセリフを発するだけで、思わず共演陣から笑いがこぼれる。わざと破いたボロボロの制服に水色の髪の吉沢は、本番前から体をのけぞらせて全力投球。“漆黒の翼”を自称し悪の秘密結社“ダークリユニオン”と戦う中二病の役柄を、生き生きと演じていた。

モニター周りでは、いつでもキャストが福田と談笑中。自分の出番が終わっても一緒に映像をチェックしており、それぞれが「みんなを笑わせてやろう!」と意気込んでいる雰囲気だ。さらにこの日は原作者・麻生も現場見学へ。山崎や橋本は記念撮影してコミュニケーションを取っていたほか、“ジャンプ大好き俳優”の新井は翌週発売のジャンプをプレゼントされ、喜びつつ「でも月曜日に寂しくなるんですよ」とコメントしていた。

午後に実施されたドッジボール大会の撮影では、合間に山崎、吉沢、賀来がリフティングをして遊ぶ一幕も。そこへ勢いよく駆け付けた笠原は、しっかりセットした髪でいきなりヘディングしてしまい、スタッフへ必死に謝罪して笑いを起こした。

麻生が当初より橋本をイメージして描いたという照橋は、圧倒的美少女でありながら脳内では壮絶な妄想を繰り広げているキャラクター。「銀魂」にも神楽役で起用した橋本について、福田は「神楽の演技のときにずっとものすごい顔をさせていたので、環奈ちゃんなら照橋さんの顔遊びが100%できる自信があった」と語る。本格コメディ初挑戦となる山崎のクランクインが橋本との共演シーンだったことから、福田はあえて橋本から先に顔を崩した演技をやらせたそう。「それで賢人くんも『あ、ここまでやっていいんだ』って認識できたと思うんですよ。賢人くんは勘がいいので、それからというもの手間いらずになって。僕の思った3割増しぐらいでやってくれた」と振り返る。

この日にはすでに撮影済みだった2人の出会いのシーンでは、照橋の妄想が炸裂。彼女が斉木に対して思い描いた「スイカ食べて麦茶飲んで、スイカ食べて麦茶飲んで、スイカ食べて麦茶飲んで……」というイメージを、山崎が高速で実演しなければならなかった。福田はその現場を「一番面白いのは志村けんさんと同じようにスイカを食べること。でもそれを言おうか言うまいか悩んでいたら、賢人くんが『志村さんってどうやって食べるんでしたっけ?』って聞いてきて。ええー、やるー!?って(笑)」と振り返る。いざカメラが回ると山崎は完璧に“志村食い”をこなし、真顔で麦茶を飲んだことから、福田は「もう大爆笑! モニター周りで黙ってられなくて、スタッフも『んんー!』って笑いをこらえてて。まさかご本人が提示してくれて、それを完璧にやりきってくれるとは」と大興奮で回想。また「ファンの方のみならず、『こんな顔してる山崎賢人、初めて見たな』っていうことの目白押しなんです」と期待を煽った。

「斉木楠雄のΨ難」は、10月21日より全国ロードショー。

※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

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